かわいらしい。どきどき。悲しみ。そして、優しい

11万字。
それが軽く読める分量かそうでないか、人によって意見が分かれるところでしょうが。
私は、この作品は、軽く読めました。読み切らせる魅力がありました。
読み切って、本1冊分を読み切ったという疲労感はまったく感じず、しかし確かにひとつの物語を読み切った充足感がありました。

物語について。
まずは、かわいい。メインヒロインのありすちゃんも、その他の女性陣も。
みんなそれぞれにきゅんとくるかわいさがあって、その中できちんとありすちゃんがメインヒロインとして魅力的で、その魅力にぐいぐい引っ張られます。
それから過去の謎に引っ張られ、途中あるちょっとイケナイ雰囲気は、本当にどきどきして。
悲しみもあり、それでも最後に胸を満たす読後感は、あたたかな優しさでした。

これからの連休。
カバンに1冊、文庫本を詰め込むみたいに、あなたのブックマークにこの作品、いかがでしょうか。

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