当人の感じるものを、どれほど正確に受け取り、共感できているのかは分かりません。ただ今の私は一読者であり、読者として読んで、読んだと伝えることが、きっと力になるものだと願うばかりです。願わくば、そんなささやかな読者という力が、つながり続けてほしいなと思います。
動物看護師をなさっていた経験からか、とても冷静に事態を見ていらっしゃいますが、その内面では言葉に尽くせぬ葛藤があったと思います。それをこうして、形にして残してくださったことに、感謝と尊敬の念が湧きます。突然の困難に対し、御子息と一緒に正面から向き合っている、その姿に、背筋を正される思いです。子を持つ親として、一読すべき作品だと思いました。作者様やご家族の健康を、お祈りいたします。
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