星の世界と白いご飯

星たちの遊びにちょっと混ざる、そんな感覚が味わえます。
地球の文明のかけら、粋を集めた「成果」を実現できる能力を持って、主人公たちは未開の星に発生します。
生まれる、ではなく発生、なんだか人じゃないっぽいです。
とても便利なサポートセンター(?)的バックアップと、一般常識と一部非常識な記憶もセット、お得です。
文明のかけらは工学、医療、農業、狩猟、畜産、土木、料理、戦闘術など様々で、もちろん無双スキルな側面もあるけれど、主人公たちの受け取り方はあくまで「文明の遺産」な感じが素敵です。
なぜこんな能力があるのか、この能力でなにをすれば良いのか、そもそも自分たちは何者なのか、苦悩するかと思いきや、これも「なんとなく考えて」「なんとなく納得する」を繰り返す心地よい空気感。
最後の一人になるまで殺し合えー、なんてこともなく、唯一絶対の共通正義「白いご飯が食べたい」を目ざして試行錯誤。
そんな正義の最重要キーパーソン、麦わら帽子のおさげの可愛い女の子、彼女が求める水耕は文明の粋すぎて、なかなかスポットライトがあたりません。
彼女の魂の声は、きっとあなたの心にも響くと思います。
『役立たずって罵りなさいよ!』

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