月夜に翔べ、ペガサスよ。流星のように、矢のように。

 本作は奇跡の裏方、神の威光を支える職人さんたちの物語です。
 どこか影のあるリーダーと、専門技術を誇る仲間たちが、唐突な無茶ブリに頭を抱え、神経をすり減らし、それでも力を合わせて、神さまを信じる人のために願いを叶えていく姿が描かれます。

 人は奇跡を起こせるのか。いや、奇跡を起こす人こそ聖人とされるのですから、本作の登場人物は、誰もがまったくそんなこと思いもしていないのでしょうが、自らの行動で聖人たらんとなり得ているのです!(?)
 クリスマスが近いこの季節、皆さま、異世界の聖夜を見上げるのもまた良き哉、と思います。

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