はるかな遠きバビロンへ。神託に導かれる少女は、なにを想う。

 チグリス川とユーフラテス川による肥沃な耕作地と水運の長所、鉱物資源に乏しい短所を、共に活かして東西交易で栄えたメソポタミヤ文明……教科書には必ず出てくる、歴史のロマンあふれる舞台です。
 英雄ギルガメシュや女神イシュタル、悪魔パズズなど、ゲームキャラの出典としてお馴染みの方も多いでしょう。

 本作の物語は、今も遺跡が残る古代都市ウルクに暮らす少女たちが、はからずも魔物と対峙してしまうことから始まります。
 イシュタル神殿のジッグラト、女神の加護を受ける星の巫女、魔物と魔術を操るネルガルの使徒、バビロンへの旅立ちなど魅惑的なキーワードに彩られて、まだ序盤ではありますが、二人の少女ナブリアとラビアの行く末に暗示的な描写もあり、これからの展開に期待させてくれます。

 輝く陽光と、熱くざわめくような風、どこまでも流れる川の碧と広がる大地の黄金、そんな神話の息吹を感じる世界観に、皆さまも飛び込まれてはいかがでしょうか。

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