概要
誰もここから入ってくるな、そう思っていた。だけど彼女は何かが違っていた
誰にでも分けへだてなく接する大学生の『泉 里香』はアルバイト先のコンビニで、物静かな中国人の大学留学生、『リ ファン』に出会う。
その儚い雰囲気を抱える彼になぜか惹かれていく里香。
彼に里香は何を思い、彼は里香をどう思うのか。
お互いの『線』を見つめる、それぞれの物語――。
9000文字程の短編となっています。
その儚い雰囲気を抱える彼になぜか惹かれていく里香。
彼に里香は何を思い、彼は里香をどう思うのか。
お互いの『線』を見つめる、それぞれの物語――。
9000文字程の短編となっています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!線引きの彼方に注ぐ通り雨。
すっごくあっさり言うと、ある境界線を挟んで両サイドにいる男女が……という話なんですが、僕は男性サイドの人間だったなぁ。
何だか仕事の愚痴みたいになりますが、前の職場に本作の主人公みたいな女性がいて、そのせいで女性恐怖症になり……という経歴があったので、胸の傷を抉られる思いで読んでいました。
でもこの作品、境界線を挟んだ両サイドを描いているので、あの時の女性の気持ちが何となく分かる気がしたんですよ。違った視点を与えてくれた。
胸が抉られたのにレビューを書いているのはそういうわけです。
多分、同じような思いをした人、いると思います。
主人公の女性のようなことを思った人もいるかもしれない。…続きを読む