タイトルが、裏切った

タイトルからイメージしていたものと、まったく別の作品だった。

僕はこの作品が、美しく、儚い物語とはいいたくない。
目に浮かんだ情景がそういうモノだったとしても、
彼と彼女の関係が、どんなふうに見えていたとしても。
そして彼らが行使しているその権利を正当の行為だともう思わない。

けれども、だ。

感情は彼らに同意してしまう。
彼らの行動を肯定してしまう。


この物語はそういう魔力も持った作品でした。

高校時代に見て見ぬふりをした覚えがある人は、
是非読んでほしい。
そんな作品でした。