概要
ある朝、駅で、切断された金のワニの尻尾が吊るされて発見された。
尻尾の主である町長の姿は見つからない。
それは10年前、謎の少女【紅葉】の身に起きた事件と酷似していた。
ショーンは魔術大全書【星の魔術大綱】を片手に、紅葉とともに事件を解決をしに奔走する──
第1章は穏やかな日常……。第4章から事件が起こり、そこから物語は加速度的にミステリーや事件の陰謀、濃ゆいキャラも次々に登場し、推理に魔術にバトル合戦と、一気に面白くなっていきます!
こんな方にお薦め!
◆個性的なキャラが特徴を活かして活躍やバトルするのが好き
◆ミステリー要素のある冒険小説や魔術ファンタジーが好き
◆オープンワールドゲームのような没入感や生活感
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「魔法で解決」という逃げ道はない
現行の347話まで読み終え、頭の中で、まだ謎のピースがかちかちと嵌まり続けているようです。
作中、最も戦慄したのは、子供向けの絵本『時計塔のれきし』の使い方です。
ロビーがあの絵本を手に取った場面を、私は単なる「キャラクターの日常描写」として読んでいました。
それが建物の「OOOO(ネタバレ防止)」に関わる鍵だと判明したとき、自分が軽く読んでいたページの全てに意味があったことに驚きました。
これほど「最初から配置されていた」という言葉が似合う伏線は、他の作品ではそう見られません。
また、この作品の魔術体系に、私は完全に信頼を置きました。
呪文は口に出さなければ発動しない、使えばログが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!おいでよサウザスの町
主人公ショーンは、羊の角と猿のしっぽを持つ少年。豊富な魔力を有する者しかなれない「アルバ」の資格を持ち、町の治療師として奮闘していた。
しかしショーンの日常は、町長の切断されたしっぽが発見されたことで、激変する。
失踪した町長。
嗅ぎ回る新聞記者。
謎は深まり、多くの人間関係が複雑に絡まる。
ことの発端は十年前の少女吊り下げ事件が?
十年前、事件で大怪我を負い記憶も失った少女・紅葉とともに、ショーンは事件の真相を追う。
副題通りの本格ミステリーを彩るのは、様々な動物の特色を持った登場人物たち。彼らがその身体能力を駆使する度に、どんな姿なんだろうと想像が膨らむ。
その想像の一助となるの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!濃密なミステリー&ダークファンタジー
登場人物は多いものの、それぞれ種族事の特性や性格を持ち合わせているため、混乱することなく読み進められました。多様な獣人が、その獣の特性を活かして生き生きと描かれ、そこに何気ない日常の生活の描写も相まって、リアリティあるファンタジー世界が生まれています。
個人的には、『ジーンマイセの丘』のような逸話が好きで、こうしたその世界オリジナルの民話が挿入されていると、歴史の堆積が感じられて、世界が厚い書物のように形作られているかのようです。
戦闘シーンは臨場感がありつつ、個々人の想いがそれぞれの行動に反映されている上、脇役だと思っていた人物が思いも寄らぬところで活躍を見せたりと、ハラハラしながら思…続きを読む