その掌に宿るものとは?

戦争という歪んだ争いに巻き込まれた主人公タケキ、そんな彼が持ちうる力は不可視の刃。
戦において己の仲間を守るためにその刃を振るう。
そしてそれは敵対する相手を滅ぼすということ。
この矛盾した行動に苦しみ、悔やみながら戦争が終わった世界で穏やかともいえる日常を送っていた彼にある時起こった出来事で、彼の生活は次第に変わっていきます。

そしてそんな彼を傍で見守り。
いえ、文字通りに『守る』力を持ったヒロインのホトミ、そして彼らの日常を一変させた謎の少女と共に物語は進んで行きます。

何より自分が伝えたいのが文章力の高さです。
戦闘シーンでは緊迫した描写に息をするのも忘れ、対立する人物との会話においては空気がちりちりとひりつくような雰囲気に震え、日常シーンや仲間との穏やかな会話ではそれらとの対比にほっと心安らぎといった具合に読者の心をぐらんぐらんと揺らします。
そう! 正に作者様の掌で読者である我々は踊らされるのです。
さぁ、皆さま。
踊りの後の心地良き興奮に酔いしれる時間を楽しみましょう。

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