絡みつく糸に抗い、清白の少年騎士は未来をつかみ取る

精霊の言葉をお告げとして従い繁栄を気付いて来た精霊国ラザフォード。
そこで新米騎士としての歩みを始めた主人公カートが出会い、知り、立ち向かい剣を取る、素晴らしきファンタジー作品です。

秀逸な世界観もさることながら、序盤から展開される幾つもの謎が読者を惹き寄せます。
騎士になりたてのカートは優しさに溢れ、純真ながらも思慮深く、奥ゆかしさが過ぎる所が応援したくなる良き主人公です。そんな彼が任務の先で出会った魔導士のピア、ちょっとだけ偏屈だけど頼りになる彼はカートと親睦を深め、二人で国の裏に纏わりつく謎に挑むことになります。

精霊の言葉を絶対として従い続ける、果たしてそれは正しい事なのか?

カートとピアの他にも魅力的なキャラが多数登場、彼らの複雑な人間模様が重厚なドラマを作り物語を練り上げていきます。

序盤から伏線がばら撒かれており、終盤で散らばった伏線が収束した時の爽快感が最高です! MACKさんは本当に話作りが上手い!

誰にでもおススメしたい、洗練された王道の物語。
続編もあり読みごたえバッチリです!!

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