彼の国の話?いや私達の国の話!

 3作目ということで、期待して読みました。展開もスムーズで楽しく読み進められました。
 上から与えられたもので、生活していく、楽で楽しいのかもしれない。でもどのようなものであれ、自分で決めて進んでゆくからこその、生活があるはず。何事も与えられた生活で満足できるほど、単純ではなくて、血を流してでも勝ち取らなくてはならないものもあるはず。
 魔導士の操り人形が活躍しているけれど、操られているのは、むしろ普通に生活してるわたしたちではないのか?操られないために、地に足をついて真剣に真摯に生きていかないと、水晶木は枝を伸ばし気がつくと操られていることになりはしないかと、ふっと思った小説でした。
 MACK さんワクワクをありがとうございます。

その他のおすすめレビュー

@Lukeloveさんの他のおすすめレビュー15