マリオネットインテグレーター2

作者 MACK

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★★★ Excellent!!!

前作に続けて読ませて頂きました。
テンポよくさくさく読めるので前作とトータルすると字数は結構ありますがすらっと読めてしまう作品です。

物語が進むにつれ、この作品のキーワードになっている、もつれあった「糸」が少しずつ解けていくように、話が進んでいき、そこから作品に込められたテーマやメッセージが浮き彫りになっていきます。

カートやピアやアーノルドなど魅力的な個性のある人物の秘密や内面が少しずつ明らかになりつつラストに向かってスピード感が増していく構成は、とてもよく練られていて最後までわくわくしました。

主人公のカートの成長も頼もしく見所の一つですが、個人的には母との関係により心の傷を抱えてやってきたフィーネがカートとピアとの生活を通して少しずつ成長していく様が私的にはぐっときました。

みんなに幸せに生きていって欲しいです。

★★★ Excellent!!!

前作に引き続いて描かれた今作。大変楽しませていただきました。

前作での大冒険を乗り越えた世界で、主人公カートがどう生きていくのか。新たな登場人物も加わり、パワーアップして面白かったです!
また、私の推しであるアーノルドさん。彼の成長を目の当たりにして、キュンキュンが止まりませんでした。逞しい成長と、相変わらずのドジというギャップが最高すぎます。
他にも魅力的なキャラクターばかり。皆さんも推しを見つけてみてはいかがでしょう。
ぜひ、ご一読ください!

★★★ Excellent!!!

前作「マリオネットインテグレーター」の続編となる本作。
前作同様、糸に絡まるというのはどういうことなのか?糸を断ち切って行動するというのはどういうことなのか?というテーマを読者に投げ掛けており、こちらは前作のテーマをより深掘りした内容になっています。

主人公であるカートはピアと二人で暮らしていましたが、ある日ピアの婚約者と名乗るピアの実妹、フィーネがやってくることで物語は動き始めます。
彼女は「ピアと結婚することが幸せになることだ」という母親の呪縛の糸に絡めとられており、最初からカートとぶつかりあってしまいます。

糸に絡めとられていたのはフィーネだけではありません。
両親の事情や育ての親のしつけによりうまく自己表現ができないカート、そして二人の保護者であるピアまでも、母親の糸に苦しめられていました。
彼らは時にはぶつかり合い、慰め合い、お互いにお互いの存在を受け入れながら少しずつ絡まった糸をほどいていきます。
また、精霊の言いなりになっていたラザフォード国自体も、精霊の呪縛から逃れ、挙兵という大きな決断を下していきます。

テーマは前回同様「運命の糸を断ち切る」こと。前作はこの糸を断ち切る所までで終わっておりましたが、本作ではさらに「断ち切ったその後、自らの意思で決断し行動する」所まで描かれています。
前作からの伏線もうまく張り巡らされており、回収の鮮やかさも見事ですので、前作を読み込んでいる人程、楽しめるのではないかと。

新キャラクターも登場し、読み応えは十分。二作品を通してつづられた、大団円の結末をぜひその目で見届けてください。

★★★ Excellent!!!

前作からの続編となる今作。
主要な登場人物は引き続き登場するのと、物語の緻密な世界観を存分に堪能してもらいたい為、間違いなく前作を読了した上での拝読をオススメする。

引き続き、主人公はカート。
前作で紆余曲折あり、年相応の少年らしさを取り戻しつつあった彼に、新たな人物が波乱を巻き起こす――――。


舞台は異世界ファンタジー。しかし、物語に出てくる人物たちは一様にリアルで、良くも悪くも人間味を感じさせる。
強さ、弱さ、醜さ、汚さ、慈愛、妬み……そんな人間なら誰しも持ち合わせる感情によって、この作品に出る人物たちは、それぞれの物語を紡いでいるのだ。

人生とは美しいものばかりではない。けれどもそれに抗い、懸命に生きようとする姿勢こそが、人間たる美しさであり強さなのだと、私は感じた。

過去に縛られず、前を向き、ただ進む。
そんな風に私たちも、今を生きていきたい―― いや、生きていくのだ。

★★★ Excellent!!!

 国を守ってきたはずの水晶木に翻弄される人々がその運命に翻弄される様子を、どこか淡々とした筆致で描かれていた「マリオネットインテグレーター」の続編。

 今作は前作で明らかにされなかったカートの秘密や、ピアの過去が明らかになるとともに、彼らが負う苛酷な運命との対峙が描かれていきます。新たに登場したフィーネ、成長したアーノルドなどが、さらにカートやピアと深く関わることで、前作よりももっと人と人とが関わることで生まれる心の軋み、切なさがとても鮮やかに胸に迫ります。

 何と言っても、銀縁眼鏡白衣——! もとい、ダグラスが抱える野望と、何とも複雑な想い。彼の行為は決して許されるものではありませんが、それでも彼もまた世間の「常識」や固定観念にある意味縛られてしまっていたが故に、あんな運命に落ち込んでしまったのかなあとも思えました。

 人が本当の意味で自由に生きるとはどういうことなのか、多様性とは、そんなことを考える良いきっかけともなります。

 そして何より、辛いことを乗り越えた彼らの最後は大団円のハッピーエンド!
 番外編もあるとのことなので、とても楽しみにしております。

★★★ Excellent!!!

 マリオネットインテグレーターの続編ということで、楽しく読ませていただきました。操るもの、操られるものと様々の思いが交錯し、複雑に絡んでいく。糸は切れやすく、そこには細心の注意が必要。登場人物の誰もが、誰かのためにと活躍してゆく、その過程で成長や愛情の深さが強くなっていく。
 普段、生活していく上では何気なく意識しないで、こういったことがあるけれど、誰かのためにと声高で言ったもの勝ちみたいなことも。本当は誰のためなのかを見極めたい。
 これから生き延びて行くには、操られていることは自覚し、操られない覚悟も必要だと改めて思いました。
 毎日のワクワクとドキドキをありがとうございました。