缶けりワールドカップ

　タイトル通り、世界規模と思しき「缶蹴り」の大会が開幕され、参戦した超人たちが互いに死力を尽くして戦うお話。
　スポーツもの、と思いきや、ゴリゴリの異能力バトルが繰り広げられる作品です。それも王道のトーナメント形式であるため、ある意味バトルもの美味しいところだけを持ってきたような形。各選手にそれぞれ背景があって、それがドラマを担っていると言えばそうなのですけれど、でも主軸はあくまで戦いだと思います。特殊な能力と能力のぶつかり合い。
　といっても、競技はあくまで缶蹴りではあるのですけれど。ただしそのルールはひとつだけ、「自分が飲みほした空き缶を守りながら、相手の缶を倒した方が勝者」というもの。…続きを読む

特に藤原vs神崎の描写に力がこもってました。こうゆう厨二的な技名叫んで殴り合うやつがだいすき！！！

　兵士、ガンマン、魔法使い……難しい事は考えるな。各々が磨いて来た最高の技術を持って、目の前にあるたった一つの缶を吹き飛ばせば良い。
　それが例え旧世代の遊びと呼ばれた種目でも、その道のプロ達が本気を出せば、それは最高のエンターテイメントとなる。
　……まあ、真面目を通り越してギャグになるのは、お約束ではあるのだが。
　ありそうで無かったニュージャンル！この作品はもしかしたら、次の遊び競技を開発してしまうかも知れない！