えんむすびのかみ　〜縁切りの刃と神使の使い走り〜

生まれた時からずっと不運ばかりが続く超不幸体質の俺は、ある日勤め先のブラック企業で、ずっと俺に理不尽を強いていたパワハラ上司にブチ切れた結果、奴をぶっ飛ばしてそのまま会社を飛び出して途方にくれていた。
自暴自棄になった挙句、ふらりと立ち寄った神社の石段に身を投げてこのまま死んでしまおうかと考えていたその時、俺は一人の少女に声をかけられる。

「おにーさんのその不幸、ボクに売ってくれない？」

俺は不幸体質の改善と引き換えに、なぜか「神使の使い走り」をやることに。

獣耳で巫女服でボクっ娘という属性盛りすぎな神使の狐の美少女「やこ」と超不幸体質の俺は、神様が失ってしまったという「縁切りの刃」を新たに作り出すため、縁切りの刃の材料となる「悪縁のかけら」を集めることになる。

悪縁のかけらに引き寄…続きを読む