夢は一つだけなんかじゃない

ご縁があり、この物語に出会いました。読み終えましたので、レビューさせていただきます。

生きる目的を見失い日々を惰性で過ごしていた主人公の男性が、アパートの玄関前で座り込んでいた少女と出会うことから、物語は始まります。

その出会いは、おそらく必然だったのでしょう。関わっていく内にやがて主人公の彼は、己の過去と彼女を重ね、前を向き始めます。

この物語の見所は、濃厚な人間ドラマでしょう。主人公の彼とヒロインの彼女はもちろん、他の主要な登場人物達の思いに触れられそうなくらい書いてあり、いつしか彼らに引き込まれていきます。
特別なことなんてない、ありふれた思い。だからこそ、読んでいて共感してしまったと、私は思っております。そして思わず読み進めてしまった、作者様の見事な腕前ですね。

彼らの息遣いさえ聞こえてきそうな、彼らの物語に飛び込んでみませんか?
他の皆様も是非読んでみてください。

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