夢みることの大切さ、向かう道のりの厳しさ、叶えることの美しさを知る物語

一度みた夢は心のどこかに隠れ住み、それは何かのきっかけで再び姿を表す。或いは、形を変え誰かに託すことができる。
たとえ現状がどんなに困難で、絶望的でも夢を叶えるきっかけはどこかに身を潜めている。

夢を失い、家族を失い、ただ生きていた男が一人の少女と出会う。ピアニストという夢を持っていた二人の出会いは、ショパンの音楽が繋ぎ多くの人の音と共鳴し、一つの曲を生み出していく。

その過程は楽しいことや、美しいばかりではなく、苦しく理不尽なことも多くある。それでも、苦しみ悩み必死に奏でる音は飾りのない等身大の曲を届けてくれる。


人の優しさ、強さ、可能性に触れることのできるこの作品を読んでみませんか? きっと心地よい音楽に包まれ、暖かい気持ちになれると思います。

その他のおすすめレビュー

功野 涼しさんの他のおすすめレビュー249