☆3つじゃ足りない。夢を失った男が愛情と希望を見つける話。

未来の視点から始まり、そこへ至るまでの男と少女の出会い、そして絡み合う様々な人間ドラマが、非常に巧みな描写と共に語られていきます。
かつて夢を追い、諦めた男律人と、類まれな才能を持ちながらもその夢を諦めざるを得ない状況にいる女子高生真莉愛。ある夏の日に彼らは出会い、そして互いに無くてはならない存在になっていきます。

中盤から終盤にかけて一気に惹きこまれ、そして冒頭にあった未来のシーンがちらつき、ある「予感」を抱えながらも読み進める手が止まりませんでした。

タイトルにある「ふたつの夢」とは? そして二人の行く末は?
コンサートのように、心が揺さぶられ、読み終わった後に言葉に表すことのできない感動の余韻が生まれる作品です。
夢を諦めてしまった方、今まさに夢を追っている方、まだ夢が見つからない方、誰の心にも響くことは間違いなしです。

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