概要
ふわりふわりと雪が舞う中、想いは伝わった。
主人公の唯川みのりと成田冬馬は、中学一年生から高校三年生まで同じクラスだった。
二人は仲の良い友達だったが、ある日、みのりは成田がクラスの女子に告白されているところを見てしまい──
二人は仲の良い友達だったが、ある日、みのりは成田がクラスの女子に告白されているところを見てしまい──
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- ★★★ Excellent!!!その想いに気づかされた時から、まっすぐに見つめることさえできなくなった
教室から、ふたりの声が聞こえてきた。それは、想いを告げるものだった。
偶然、聞こえてしまったその声に、注意をはらい中を覗く。そして、告白への返事が。
『ごめん……俺、好きな子がいるんだよね』
動揺して、その場をあとにした。
ふと、夏の日のシーンがよみがえった。
トランペットの練習中、音楽室に突然、君が入ってきた。野球部の練習で怪我をして、保健室に行く途中に立ち寄ったのだと言う。
この時は、仲のいい友だちとして、普通に振る舞えていた主人公だったが、今では、声もかけられず、顔を見ることさえ躊躇ってしまう。
自分の想いに気づかされたからこその、思い悩む時間はなんともせつなく、そ…続きを読む