第12話「ホワイトデーの小ネタ☆」

「男子たるものホワイトデーには女子にプレゼントをしなさい!」

 ゴブリン君はルナを何処かのツンデレヒロインかと思いました。


 今日のルナは真っ白なウサミミフード付きケープとピンクオフホワイトのゆったりフリル付きワンピース、肩から斜めにかけた小さなニンジン色のポシエットです。


「ルナ、俺バレンタインデーにチョコレートやったよな」

 ゴブリン君は貰うのは当然俺の方だと言っいました。


「ゴブリン知らないの? ホワイトデーは男の子が女の子にプレゼントする日なのよ☆」

 ルナは男の子はすぐホワイトデーの事忘れちゃうから嫌ね☆ っとばかりの表情を見せます。


「この前言ってた事と違う……」

 第9話「バレンタインデーの小ネタ☆」を読んだ方はご存じだろう、ルナは「女の子がチョコ贈る日なんて差別よ♪♪」とか言ってました。


「ゴブリン君、逆らわない方がいいよ」

 隣で聞いていた河童がゴブリン君の服の袖を引きながらは被害を最小限に抑える提案をします。


「……河童、いくら持ってる」

 ゴブリン君は河童にも払わせる構えです。


「お金ってなに?」

 河童はお金の概念すら知りませんでした。



 ゴブリン君は「はあ」とため息をつき、近くのコンビニでマシュマロを買ってきました。



◇◆◇◆



「みんなで食べるとマシュマロとっても美味しいね☆」

 ルナを挟んで3人は小さな神社の小さな縁側えんがわでマシュマロを一緒に食べました。


「全く日本人はすぐお菓子会社の罠にはまるよな」

 ゴブリン君は文句を言いながらもマシュマロをパクつきます。


おいしーなー」

 河童はマシュマロ初めて食べました。



 3人はとっても仲良しです。

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