第4話「ワークスペース☆」

「下はこんななんだね」


 ロフトの様になった蔵の2階からかなり急な階段をペタペタと河童が手すりを伝い降りて来る。


「こ、これは………(((・・;)」


 階段の下には何度か河童を落としたとみられる血の痕があった。


「大丈夫、怪我は薬つければ治るのよ♪」


「へー、( ´・∀・`)人間ってすごいんだ」


 どう見ても結構な落とされ方してる血の量だけど本当に大丈夫か河童?


「それよりどう?アタシのワークスペースは」


 蔵の1階には沢山の布のロールが立て掛けてあり、レースやフリル、リボンやファスナー、素材用の古着などが積み上げ式のクリアチェストに、小さく区切られたクリアキャビネットにはボタンやアクセサリー「何かに使うかも?」ととってあるおもちゃのパーツなどがキレイに整理されて置いてあった。


「あれなに?」


「ミシンよ河童」


 ロフト下には完成間近のあまロリ服がトルソー(胴体だけのマネキン)にかけてあり、その奥の机に何台かのミシンが置いてあった。


「ミシンってなに?」


「あまロリ服を作る道具よ」


 ルナはミシンを使い分けながら可愛いは正義イコールあまロリ服を自分で制作していた、何故ならばそもそもこの当たりにはその種の服を売ってる店が無かったからだ。


「ネットで買うとお高いしね」


「ふーん、花嫁衣裳ってお高かいん?だね」



 どうやら河童にはあまロリ服の概念もお金の概念も伝わらなかったようだ。(・・?

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