理不尽で、不気味な世界へ。

 題名の「さわる」は「触る」が一番多く使われていると思うが、こちらはどちらかと言えば「障る」の風情がある。
 白い線を踏んではいけない小僧。子供を叩く両親。
 郵便ポストに詰め込まれた裸の少年少女たち。
 外ではお祭り。
 小僧の最後の姿。
 異界のような、非日常の中に誘う一作。

 是非、ご一読下さい。
 

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