胸が痛いのは、始めの十秒だけだった――。
毎週金曜日の午後六時。
高校から少し離れた駅前で、一人の小柄な少女――比良坂璃々が路上ライブをしていた。
シンガーソングライターを目指す璃々の姿を知っているのは、クラスメイトの音海奏斗ただ一人。
歌を届けたい璃々と、彼女の歌に救われた奏斗。
かけがえのないこの時間がずっと続くことを、奏斗は願っていた。
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