たゆたえども沈まず。セーヌ河の畔から届けられるフランス暮らしのエッセイ

セーヌ河の流れる地から届く日々のエッセイです。
水は、時代と風景と心を映して、たゆたいます。
揺れる風景の中に生きる作者様の心の流れが見えてきます。

新型ウイルスの蔓延で世界的に苛酷な状況の中、
フランスという国では何が起こっているのでしょう。
作者様の生きる「現在」が伝わります。

タイトルの『犬とオオカミの間』は、
奇蹟的に美しい黄昏の空模様のことです。
フランス語の綴りは「entre chien et loup」
読み方は「アントルシアンエルー」

夕刻の空。それが、どんな色の空であっても、
明日も明後日も眺めていられますように。
願いたくなる彩りに充ちたエッセイです。

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