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目次
妖怪カレーすすり
ビーフ ポーク チキンに シーフード
いろんな味があるんだ
みんな大好き
カレーは魔法の食べもの
ほくほくのジャガイモ
トロトロの甘いタマネギ
苦いニンジンもおいしくなる
キノコも合うし
苦手なホウレンソウだって
たくさん入れて大丈夫
みんなカレーの魔法でおいしくなるの
ガラムマサラにナツメグ クミン
最初は思ったよ
得体の知れない名前だなって
でもみんなカレーのおともだち
ピリリとした刺激と
奥深い味わいを作りだす
魔法のスパイス
おいしいカレー だいすきなカレー
毎日カレーでも 決して飽きることはないよ
毎日カレーを作ってとお母さんにお願いしたら
最初は「あらあら この子ホントにカレーが好きなのね」
って笑ってたけど
最近は「アンタ…カレー以外の話をしてちょうだい お母さん心配だよ？」
なんて言われるようになった
なんでだろう なんかショック
大好きなものの話をしたら
ふつう 親って微笑ましく子どもを見守るものじゃないの？
昨日は「カ」って言っただけで 机をバンと叩かれた
だから今週はカレーを一度も食べてない
でもボクは負けない
隣りのおうちに忍びこもう
キッチンのガス台の上
あったあった 大きなお鍋
換気扇からカレーの匂いがしてたもの
お隣りさんはビーフカレー
マイお玉でズルズルすする
次の夜は町内会長さんのおうちへ行く
換気扇からチェック済み
エビ多めのシーフードカレーが
台所にスタンバイ
端のおうちのチキンカレーも
お向かいさんの汁だけカレーも
下宿屋さんのドライカレーも
みんなみんなおいしかった
毎日カレーで おなかいっぱい
しあわせいっぱい カレー祭
いつのまにか広まった噂
出るんだって この町に
夜な夜な 人ん家のカレーを食べつくす謎の存在が
まさかのオカルト展開に突入だ
人は呼ぶのだ
ヤツを妖怪カレーすすりと
待っていて
今夜はきっとキミのおうちに現れるよ
お鍋にたっぷり用意して
妖怪カレーすすりは
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