天使のカヌレ
ああも美しく完成された存在がこの世にあるとは
おお カヌレ
美しきもの その名カヌレ
初めて食べたのは…
えっと いつだったかはちょっと忘れた
高いけど無性に食べてみたくて
一生に一度の買いものと思い切ったんだ
カリッとした生地
なのに中身はモチモチ ムチムチ
不思議な食感
すこしほろ苦くて とびきり甘い
何これ プリンがパンになったのかな
おお カヌレ
不思議な美味しさ その名カヌレ
きっと天使が作ったに違いないね
筋トレが趣味という屈強な天使が
人ん家の冷蔵庫のプリンを3つほど奪って
ガッと握り固めたんだ
ちょっとイライラしてたのかも
もしかしたらハードなトレーニングの一環だったのかも
「プリンを握りしめて ガガッと力をこめる
すると中身は固まる
表面は摩擦熱で あっという間に焦げるのだ」
カヌレの完成
おおカヌレ 天使のカヌレの完成だよ
金勘定に目がない天使が
早速 商標の登録を持ちかけた
資産家の天使が持ってるお店を借りて
「天使のカヌレ」の店開き
筋肉と才覚 そして資力のアンサンブル
成功しないわけがない
天使のカヌレ
「行列が比較的すいているのは 平日の11時すぎです」
天使のカヌレ 楽しみに待ってて
2号店はキミの町かも
おお カヌレ
美しきもの
その名カヌレ
天使のカヌレ
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