神秘の町
アメリカの忍者が ボクの町に現れた
ムキムキマッチョで 青色のツナギ着てる
背にはキャッスルってロゴが入ったオモチャの刀を差していた
なびく金髪ステキだね あっ カツラだったね
勇気をだして話しかけてみた
「めいあいへるぷゆー?」
だって忍者のくせに あきらかに道に迷ってるんだもの
泣きそうな目をしてキョロキョロ周囲を見てるんだもの
するとアメリカン忍者
急に「ゴザル」って言った
えっ 何ですか?
ゴザルって言いたかっただけですか?
「ゴザルゴザル」
壊れたロボのように繰り返してる こっちは戸惑うばかりだよ
でもニッコニコ笑顔が素敵だね ゴキゲンさんならそれでよし
子ザルの着ぐるみ着た2人組が駆けてゆく
ボクの町の唯一の賑わい場所ショッピングモールに
お手々つないだ子ザルのペア
ボクの町 こんなのばっか現れる
「キャッキャ」と楽しそうに エスカレーター逆走してる
嗜めるのはオトナの役目
「へっへへ ボクちゃん アメちゃんあげるよ~」
……間違えた
子ザルの目が一気に鋭くなった 防犯ブザーに手が伸びる
完全にボク 不審者扱い
ゴメンよ 誤解なんだよ もう泣きそう
すると子ザル2人組 一気にジャンプ!
猫背なマネキンに飛びかかった
ああ 大惨事
お店の人が悲鳴をあげているけれど
ねぇ 何でこのショッピングモールのマネキン
みんな こんなに猫背なの?
よく考えたら この町のマネキン みんな猫背だ
でもおサルもマネキンもニコニコ笑顔
ご機嫌さんならそれでよしと思ったけど
マネキンのニタ~リ笑顔はちと不気味
ボクが住むのは 神秘の町
アメリカン忍者と子ザルがいっぱい
あとはみんな猫背なマネキン
住めば都 神秘の町
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます