サンタさんへ、かく願う

出会いは中学の林間学校でした


日中だけならともかく

クラスのヤツらと一日中

夜までいっしょなんて

正直 憂鬱でしかない


夜はひとりでフカフカベッドに寝転がって

ゲームをしていたいのに

2泊3日 ヤツらと実のない会話かよ

そう思うと できればサボりたいと思うもの

それが林間学校


虫もいるし 都会っ子には無理な環境

テントで寝るとかありえない

全然フカフカじゃないし 狭いし

それになんかちょっとクサイ


はりきってテンション上げてるトモダチに

こっちは若干 引き気味だよ


そんなボクの前に

それは現れたのです


芝生広場にポツンと立つ

2本の木の棒とそこに張られたユラユラネット


ダイブすると ネットが身体を包んで宙にゆれる

何この ゆりかご

硬そうなネットがイガイと優しい

何このギャップ


その名 ハンモック

もう決めた これはボクのハンモック


レクリエーションもカレー作りも肝試しも

やってる感だけだして

あとはひたすら眠るハンモックのユラユラで


途中 何度か怒られた記憶はあるけど

ハンモックなだけに夢心地


帰って調べたら ニッ○ンで売ってた

ビバ! ハンモック


でも あえての遠回り

ボクはコー○ンへ

自分好みのハンモックを作るんだ

棒をゴールドに塗るんだ

寝過ぎの腰痛も 枕がズレての肩こりも

これでおサラバ

ビバ! ハンモック


けど これが意外と難しい

2本の棒とネットを買ったけど

固定すること考えてなかった


バランス考えて 床に棒を立ててみたけどグラグラしちゃう

あっコレ 土台がいるんだ

それか どこかに固定しなきゃいけないんだと気付いたとたん

何か急に面倒くさくなった

ハンモック作り


これはもう仕方ないな

クリスマスにお願いしよう

サンタさん ハンモックをください

とびきり良い子にしています

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