カルティエ　オ・ラシーヌへの道　百年後の王国物語２

真面目で堅物の男爵令嬢のクロエ。
恋愛にうつつをぬかすことなく勉強し、高級文官として就職を果たした彼女ですが、そこで運命の出会いを果たします。
イケメンで次期公爵の彼の名は、フランソワくん。同じ職場に勤めていても、貧乏と裕福、家柄も大きく違っていて、住む世界が違うもつい、「かっこいいな」って思ってしまいます。

今まで恋をしてなかった堅物女子ですが、人並みに男性に惹かれはするのです。
言葉を交わすたび、笑顔をむけられるたびにドキドキする様子が、とってもかわいい！
フランソワくんの方もまんざらでもないと言うか、ゾッコン？　首ったけ？　もう二人、さっさとくっついちゃいなよと思うのですが、生憎事故…続きを読む

男爵家の令嬢でありながら、貧乏故に庶民の住む地区でひっそりと暮らしているクロエ。努力の末に高級文官となった彼女ですが、同じ職場の先輩にして、公爵家の跡取りであるフランソワと親しくなっていくのですが……

というのが本作のあらすじなのですが、ここでひとつ、タイトルにある『百年後の王国物語２』の説明をしたいと思います。
簡単に言いますと、架空の同一世界を舞台として、様々な恋模様が書かれるシリーズ。
恋の形は実に様々。運命に導かれ出会った憧れの相手だったり、名家のお嬢様とそれに支える間者だったり、二股・同性愛だったりと、ビックリするくらいに多種多様。それがもう、十作を軽く越えるくらい続いています。…続きを読む

前作「君に聞かせる子守唄　百年後の王国物語」の語り手であった、テネーブル公爵家の跡取り息子・フランソワ君の恋を、お相手のクロエ女史の視点から物語るラブストーリーです。

「君に聞かせる子守唄」の名脇役でもあった二人。前作を読んでいれば、恋の行方は知っているものの……。
それでも、すったもんだとじれじれする二人の恋路をどきどきしながら読み進めてしまいます( *´艸｀)

真面目この上ない堅物女史・クロエさんがどう変わっていくのか。
読めば彼女を応援したくなること間違いなしです(*´▽｀*)