ーー主要登場人物紹介ーー


年齢、称号、肩書は物語の始まる王国歴1116年のものです。登場人物も多く架空の設定なので、混乱を避けるため貴族は姓と名のみに統一しました。

ネタバレを大いに含みます。ご注意ください。




クロエ・ジルベール(17)

男爵令嬢の彼女は経済的な理由で貴族学院には通えず、一般侍臣養成学院で好成績を修め、高級文官として王宮財政院に就職する。そして職場の先輩であるフランソワに段々惹かれていく。今まで勉学一筋で恋愛経験のまるでない彼女は男女の機微についての知識も習得しようと試みるのだが……


フランソワ・テネーブル(20)

次期公爵で、クロエと同じ財政院に勤める高級文官。容姿端麗で公爵家の跡取りということでクロエの目には無駄なくらい超セレブに映っている。実は仕事で時々失敗したりと完璧な人間ではないし、彼の性格は少々というかかなり扱いにくいところがあると姉のガブリエルも証言している。


クロエの母親

ジルベール男爵家の財政が傾き、二人の幼い娘を抱えて王都に出てきた。それから苦労して女手一つで娘二人を育てた。酒と女に溺れた頼りない夫は既に他界している。結婚に失敗した彼女自身の経験から、クロエには男を見る目を養え、女でも手に職をつけろ、と常に口を酸っぱくして言っている。


エレイン・ロシュロー(19)

クロエの近所に住む彼女の親友で王都新聞社の記者。実家の仕立屋の手伝いもしている。奔放で悪い子ぶっている彼女も実は目標の為に努力を惜しまない勉強家。クロエは色々な意味で彼女に世話になっている。


ダフネ・ジルベール(16)

クロエの妹。将来は調理師になるために一般侍臣養成学院で学んでいる。自分で料理するのは苦手なクロエも、ダフネのお陰で舌はまずまず肥えている。彼女は姉よりもマセていて、エレインと結託しクロエの恋を応援する。


ガブリエル・テネーブル(22)

フランソワの姉。十四の歳で大黒魔術師として覚醒した。フランソワを通じてクロエと知り合い、良く気が合ってフランソワよりもすぐに仲良くなった。公爵令嬢で王国一の魔術師であるが、素朴で内向的な性格。片割れザカリー少年の幸せが彼女の幸せである。


ザカリー・ルソー(7)

ガブリエルが覚醒した時にはまだ母親のお腹の中に居た彼は、その時の黒雷を受けて彼女の片割れである白魔術の力を受けた。庶民のフォルジェ家に生まれるも、生後間もなくルソー侯爵家に養子に入れられる。透き通るような白い肌、銀髪に灰色の眼をしている。愛称ザック。


テネーブル公爵夫妻

ガブリエルとフランソワの両親。高位の貴族である彼らだが、おおらかで優しく、子供達の幸せを願って止まない。クロエとフランソワの仲も最初から応援していた。例の使用人の馬車に名前を付けたりする、お茶目な人々である。


グレタ

テネーブル家の優秀な侍女。前作でも今作でも屋敷内で起こった色々なことを見聞きしているが、もちろん口外することも使用人の間で噂をすることもない。実はフランソワは彼女に頭が上がらない。


ポリーヌ

クロエが最初に配属になった財政院の先輩。三十過ぎくらいの頼りがいのある女性。就職前は大層心配していたクロエだが、他の同僚も皆親切な人らしい。クロエは異動後も彼女と仲良くしているようである。


ウィリアム・デロリエ(27)

エレインの婚約者。彼女の実家の仕立屋が布地を買っている商店主。エレインはまだ十代半ばの頃に彼に出会った。仕事もできて、頭も切れる彼は優しくて包容力のある人で、エレインの方がベタ惚れらしい。

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