第7回 角川文庫キャラクター小説大賞 優秀賞・読者賞W受賞 「姫君と侍女は文明開化の夢をみる~明治東京なぞとき譚」(伊勢村朱音名義) 角川文庫より「姫君と侍…
本好きな人が集うブックカフェの心地よい空気が学生時代の夢を叶えた祖母の気持ちを支えたい主人公の一途な優しさとともに伝わる味わい深い作品です。
近いようで遠い場所。遠いようで近い心。深い緑に囲まれたカフェにはお気に入りの蔵書。雑踏から透明感のある空気を求めに来る孫娘。セピア色の大切な思い出を、当時と同い年くらいの孫に受け継ぐ祖母。…続きを読む
このブックカフェも存在するのではないか、と思ってしまう。ジブリの「耳をすませば」を見終わった後のような読後感を是非!(ものすごく個人的感想ですみません!)
老いを受け入れた者が得る穏やかな時間。 祖母から孫娘へ、託す心のバトン。 透明な思いに、少しずつ色付けされていくような予感。 若者は己の未来へ向けて、新たな一歩をここで踏み出す。
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