お姉ちゃんの透明マスカラ

作者 夏緒

思春期の女子の胸中を通り抜けていくもの

  • ★★★ Excellent!!!

最近、お姉ちゃんがなんだかおかしい。

中1の妹の目をとおしてかかれる、姉の秘めた思い。
思春期でしか感じることのない、誰にも言えない思い。
しかし、姉の思いだけでなく姉妹間の独特の関係もいっしょに書かれています。

ちょっと背伸びしてメイクする姉へのあこがれ。
姉の成長になんだかおいていかれたように感じる、妹のさみしさ。
単純にはわりきれない、思春期の姉妹の関係性。
それは、少しずつ空の色を変えて、紫みたいなねずみ色みたいなのが混じる夕日のよう。

複雑に色がまじりあう、夕日のうつくしいグラデーションは、思春期の一瞬のきらめきにひとしい。

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