いびつな風評といびつならざる感情

 手段と目的と説明が渾然一体となった先輩の言動がいきいきと描かれ、逆説的に主人公の立場を思いやってしまう。かと思ったらああした展開になってしまった。世話はない。
 いずれにせよ、裏山という舞台背景をうまく使いこなした技巧が光っている。
 詳細本作。