欲情とか好奇心とか、ちょっとしたうぬぼれなんかをかき混ぜて、恋になる。

剥き出しで生々しい感情に溢れた作品。ひとりの人間のうちに渦巻くものを余すところなく表現している。
恋としては不完全な、ひとりよがりなものだけど、彼に訪れた思いのすべてが本物なのだと信じられる。恋のリアリティを体現した物語のひとつと言えるのではないだろうか。

その他のおすすめレビュー

夏野けい/笹原千波さんの他のおすすめレビュー108