第4話 生まれる前後の記憶を持つ人

 子どもは親を選んで生まれてくることができない、とよく聞きますが、実は選んで生まれてくるみたいです。

 その記憶を持つ方は、私より年下の女性ですが、とても信頼できる素晴らしい方。

 生まれる前に、親となる人たちの写真が並んでいる部屋(?)で、どの両親のもとに生まれるかを選ぶのだそうです。さらに、どんな人生を生きたいかも選ぶのだとか。その方は、「人のために生きる人生」を選んだとおっしゃいました。本当に、そんな生き方をなさっています。このような記憶を持っているのは、この女性だけではなく、もう一人、知り合いの若い男性もそこまではっきりしていないけれど、そんな記憶があるとおっしゃっていました。

 さらに、この女性、物心ついてお母様の御実家に行った時、天井を見て、

「あ、これみたことある」

と思ったそうです。お母様によると、その下には産後すぐに寝かされていたベビーベッドがあったとか。新生児の時に見た天井の記憶が残っていたのです。

 私の息子にも同じような記憶がありました。息子が生まれて一週間目から二か月間、実家にいたのですが、最初はベビーバスを台所の流し台に置いて沐浴していました。息子はその時の台所の天井と、お湯がゆらゆらする感じを覚えていました。すぐに大きくなってそのベビーバスに入れられなくなったので、生まれて一か月以内のことです。


 ある時、

「生まれてくるときどんな感じだった?」

と幼い子に聞くと、お話してくれる事があるという情報を得ました。この情報源さんのお孫さんは、白い服を着ている人がいっぱいいたと言われたそうです。

 その当時娘は三歳くらいだったと思います。さっそく聞いてみると、今まで見たことのない、恐怖の顔になりました。生まれてくる時、よほど苦しかったのかな? と思い、それ以上聞きませんでした。実際、私は、産後歩くことができないくらい体力を消耗していましたから、生まれてくる方も大変だったのでしょう。

 私の職場の同僚が娘さんに聞いたら、

「こーんな感じに見えたよ」

と、手のひらを合わせて少し隙間を開けて、そこから目をのぞかせたそうです。

2~3歳くらいまでなら、しゃべる機会がないだけで、実は新生児のころのこと、覚えているのかもしれませんね。


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