やっぱり、カワイイが最強。

「カワイイ」で戦う女の子たち。
どういうことなのかは、第1話を読めばわかります。出だしから、もうわくわく。

カワイイ細胞、カワイイエフェクトなど、独特の設定がすっと頭に入って世界を作ってしまって、すぐに彼女たちのバトルの様子が光や音と共にはっきりとイメージできました。
キャラクターたちは、見た目も喋り方も戦い方も個性に溢れていて、どの子が主役であってもいいと思えるような立体感と存在感を持っていました。

終盤の一番大きな敵との戦いの場面は、四方八方からのあらゆる言葉を駆使した圧巻のバトルシーンでした。作者さまの選び取る言葉のひとつひとつにエネルギーが溢れていて、読んでいて本当に眩しかった。
それは全部、キャラクターたちの魅力を引き出すために発揮されていて、技名ひとつを取っても、個性を輝かせるのに相応しい単語がこれでもかと詰め込まれていました。可愛いし、とてもかっこいいシーンでした。

真のカワイイとはなにか、の答えは、主人公星衣羅ちゃんが仲間たちと戦いながら見つけ出します。彼女がそこに辿り着くまでの様々な心情は、親友との思い出や再会などを通して徐々に形作られます。
丁寧に書かれた気持ちの変化や素敵な思い出のエピソードなど、女の子らしい可愛さにほっこりしたりきゅんとなったりしました。

彼女たちの「カワイイ」がこれからも進化し続けることを予感させる、溌剌としたラスト。本当の可愛いを知りたければぜひ読んでみてください。

アラマアアアアアア!!(感動の叫び声)

レビュワー

このレビューの作品

ロリータカラテ

その他のおすすめレビュー

古川さんの他のおすすめレビュー636