リアナシリーズ堂々の完結!!

西フロイデ作「リアナ1 王冠の竜騎手と心臓のない英雄」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307)から始まった壮大な物語もこの「リアナ7 千年の春」でついに完結です。
1から追いかけてきた身としては大変喜ばしく、そして大変寂しい!!
それだけ思い入れのあるシリーズ作品です。
リアナ1のレビュー一番乗りだったこの伊乙式、完結には絶対レビュー書こうと決めていましたので書きます!
なんなら1~7まで含めて書きます!

リアナ1~3は王権にまつわる政治劇や人間ドラマや戦争や背景にある大きな謎を解明していく大スペクタクルで、手に汗握る展開が山盛りです。
そしてリアナという主人公の成長と、彼女にとって大切な存在となるフィルバート、デイミオンとの恋愛模様、さらにめくるめく三角関係。
お気に入りは3の雪山のくだりと、最終決戦の空戦です。

続くリアナ4~7までは、波乱に満ちた1~3を経てたくましくなったリアナとフィル、デイとの三角関係が更に濃く描かれています。
リアナのもとに訪れる試練、事件、難問の数々は読みごたえがあり、どうなるのと毎回ハラハラしました。
そして三人の三角関係はバランスを変え品を変え、これも、一体どうなるの!?と先が読めない。
私はデイ派なので、デイにまつわるエピソードでは心の中で応援したり、共感したり…それがまた楽しかったです。
デイ、フィルともにキャラクターの魅力が素晴らしく、きっとあなたもどちらかの派閥に入ることでしょう!

魅力的なキャラクターはほかにもたくさん。
7で存分に活躍したロールや、ハダルクとグウィナ夫妻、破天荒アーシャ姫、よき理解者エピファニー、ナイルとルーイとアイーダの印象的な三人…
あげるとキリがない、というほどに個性豊かな面々がそろっています。随分とお気に入りのキャラクターができました。

これだけのキャラクターを生み出し、こんなにも壮大かつ切なくて熱くてほっこりする物語を書ける西フロイデ卿の筆力には毎回唸らされます。

ていうかもうリアナを読んだことのない人はリアナ1へいけ!
続けて読んでこのレビューにたどり着け!
そう叫ばずにはいられない、大好きな作品です。

完結、本当にお疲れさまでした。

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