リアナ7 千年の春

作者 西フロイデ

36

12人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

西フロイデ作「リアナ1 王冠の竜騎手と心臓のない英雄」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307)から始まった壮大な物語もこの「リアナ7 千年の春」でついに完結です。
1から追いかけてきた身としては大変喜ばしく、そして大変寂しい!!
それだけ思い入れのあるシリーズ作品です。
リアナ1のレビュー一番乗りだったこの伊乙式、完結には絶対レビュー書こうと決めていましたので書きます!
なんなら1~7まで含めて書きます!

リアナ1~3は王権にまつわる政治劇や人間ドラマや戦争や背景にある大きな謎を解明していく大スペクタクルで、手に汗握る展開が山盛りです。
そしてリアナという主人公の成長と、彼女にとって大切な存在となるフィルバート、デイミオンとの恋愛模様、さらにめくるめく三角関係。
お気に入りは3の雪山のくだりと、最終決戦の空戦です。

続くリアナ4~7までは、波乱に満ちた1~3を経てたくましくなったリアナとフィル、デイとの三角関係が更に濃く描かれています。
リアナのもとに訪れる試練、事件、難問の数々は読みごたえがあり、どうなるのと毎回ハラハラしました。
そして三人の三角関係はバランスを変え品を変え、これも、一体どうなるの!?と先が読めない。
私はデイ派なので、デイにまつわるエピソードでは心の中で応援したり、共感したり…それがまた楽しかったです。
デイ、フィルともにキャラクターの魅力が素晴らしく、きっとあなたもどちらかの派閥に入ることでしょう!

魅力的なキャラクターはほかにもたくさん。
7で存分に活躍したロールや、ハダルクとグウィナ夫妻、破天荒アーシャ姫、よき理解者エピファニー、ナイルとルーイとアイーダの印象的な三人…
あげるとキリがない、というほどに個性豊かな面々がそろっています。随分とお気に入りのキャラクターができました。

これ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!



リアナシリーズへのレビューは幾つか書いてきたので、ことさら付け加えることはないけれど、やはりこれだけの長大なシリーズが終わるとなると自分でも思ってなかった、疼痛のような欠落感があります。

普通に寂しいのだと思う。キャラたちが血肉ある存在としか見えなくなってしまうほど、この小説の温度に馴染んでしまっていた。

終わる終わる詐欺と作者が述べていたように、この小説は終わらないとタカをくくっていたかも。でもやっぱり終わるものは終わるんだね。

メインの三人の歩んだ軌跡は、長く遠く、険しく入り組んでおり、そんでもって滅法美しくもあります。改めて言うまでもないけれど、キャラ造形も構成も会話も描写もみーんなハイレベルで見惚れてしまう。

もっともっと多くの人と分かち合いたい作品です。人海戦術で細かな設定についてみんなで考察したりしたいなぁ。個人的にもとても大切な作品になりました。