エイリアンズを聴きながら

それはある夜の話。幸四郎は真夜中に家を抜け出した。自慢の愛車（自転車）で静かな夜を駆け抜ける。それは当てのない旅であり、現実からの逃避行。暗闇の中の自販機と、塀を歩く野良猫。時折見える車のヘッドライトが確かに自分がここにいることを気付かせる。誰もいない街に一人。その中でふと、幸四郎はクラスメイトの相坂このみと出会う。高校三年生の秋、誰もいない夜の中。二人だけの秘密を共有する中で幸四郎はこのみに密かな恋心を抱く。

隠れた名曲キリンジのエイリアンズを自分なりの解釈を交えて書いてみました。高校生だった頃などもうほとんど思い出せないくらい前になりますが、あの頃の気持ちを思い出してはつい遠い目になってしまいます。
これを読まれた方で自分はこんな解釈だよ、こうじゃないかな？という意見やエイリアンズ聞い…続きを読む