概要
草原に咲く、一輪の花のように。
『飛鳥』シリーズの読者さまのリクエストにより制作した番外編(セルフ二次)です。全五話。本編終了6年後の設定、ネタバレを含みます。
登場人物や世界設定は本編のものを引き継ぎますので、単体では理解しにくいと思います。ご了承下さい。
登場人物や世界設定は本編のものを引き継ぎますので、単体では理解しにくいと思います。ご了承下さい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!歌よ、君に届け
煌びやかな花嫁衣装に身を包んだ娘の心の迷いは、かつて憧れた歳上の人が奏でる馬頭琴(モリンフール)の調べと、その緑柱石の瞳に優しく見つめられることで……
中央アジア風異世界ファンタジー『飛鳥』の番外編です。本編の重厚な語り口はそのままに、適度な「遊び」も忘れずに、さわやかな読了感を与えてくれる、とても素敵な短編でした。
ツイッターで私が勝手にリクエストした『トグルと鷲が馬頭琴バンドを組んで歌うセルフ二次創作(本当にスミマセン!)』というお題を、本編のイメージを崩さずに、こうも見事に書き上げてしまう作者様の力量に、惜しみない拍手を!
ちなみに、本作に登場する歌詞は作者さまの創作だそうです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!今ここに、永遠の祝福を。
長編『飛鳥』の後日談となる御作。『飛鳥』ファンには垂涎の一作である。しかし、この一作を拝読しても、異民族の和やかな雰囲気と、少女が女性として結婚するまでの過程が見事に調和し、永遠の祝福がもたらされることに、感動するだろう。また、本作から長編をご覧になっても、違う見方が出来そうだ。
長編時には幼い少女だった鳩(本名ではなく呼び名)が、本作の主人公である。鳩は幼い少女から立派な女性へと美しく成長し、結婚に臨む。そのために設えられた豪華な衣装。幼子たちの姿。弦楽器の音と歌。過酷な戦を乗り越えた人々は、手を取り合い、花嫁と花婿を祝福する。その光景に、平和を想う。
民族考証に定評のある作者様が手…続きを読む