光と闇、正と負の「走光性」。でも最後に向かうのは──。

一話ごとに語り手の変わる、短いオムニバスのような形式で進んでいく青春のひとコマ。語り手の一人一人が抱える光と闇、その深い心情が無駄のない的確な表現でこちらにストレートに入って来ます。
闇へと向かいそうな心に差すひとすじの希望、自分でも抗いようのない闇の渦へと呑み込まれる負の感情。しかし、最後にこの物語に差すのは、何者も阻むことのできない、一番強い光です。
その眩しく清々しいラストをぜひ見届けてください。

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