面白い作品です。疾走感があって、主題がしっかりしているので、楽しく読めました。
高校生のあの一瞬に持つ他人への危うくもストレートな感情が、鋭く描かれています。
この物語は、大胆な実験作であると思われます。多面的な視点から構成される各話、さらに起承転結をあえて使わずに読み手の想像力をかきたてる手法。これはよほど文章力に構成力が伴わなければ失敗してもおかしくな…続きを読む
思春期に経験する光と影の部分が生々しく、まだ人格が完成されていないからこその苦悩や思いが非常に繊細なタッチで描写されています。そこに向かって行きたい本音と、どこかたじろぐ心。年齢的に不完全である…続きを読む
正と負の走光性に着目した作品で、ひとつの恋の成就が周りに影響を与えていく群像劇です。光を追う者もいれば、闇に陥る者、もともと闇にいてさらなる闇に引き込まれていく者。内容が身近なだけに、背筋を凍…続きを読む
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