面白い作品です。疾走感があって、主題がしっかりしているので、楽しく読めました。
一話ごとに語り手の変わる、短いオムニバスのような形式で進んでいく青春のひとコマ。語り手の一人一人が抱える光と闇、その深い心情が無駄のない的確な表現でこちらにストレートに入って来ます。闇へと向かいそ…続きを読む
この物語は、大胆な実験作であると思われます。多面的な視点から構成される各話、さらに起承転結をあえて使わずに読み手の想像力をかきたてる手法。これはよほど文章力に構成力が伴わなければ失敗してもおかしくな…続きを読む
正と負の走光性に着目した作品で、ひとつの恋の成就が周りに影響を与えていく群像劇です。光を追う者もいれば、闇に陥る者、もともと闇にいてさらなる闇に引き込まれていく者。内容が身近なだけに、背筋を凍…続きを読む
ひとつの告白から始まる恋を中心とした人間模様を描いた作品です。青春の様々な側面を、読みやすくすっきりと、それでいて印象的な場面セリフ表現で切り取っている短編で、5つの視点の切り替えが面白く、ラス…続きを読む
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