つかの間で永遠の、ふたりだけの魔法

似たもの同士の二人が本当の自分をさらけ出せるつかの間の隠れ家。
そこでは太陽の下では叶えられない願いが息を吹き返すようです。
まるで出会うべくして出会った共謀者のように自分たちの美を探求していくふたりは、陽気でどこか刹那的で、ひとときの幸せにすがるような切なさを感じます。
つかの間の魔法は壊れ物のように脆く儚い。それでも譲れないもの、失いたくないものに自分から向き合ったときはじめて、光の下を歩く強さを手に入れられるのではないかと思いました。

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