危うい年頃の光と闇――どちらを選ぶ?

  • ★★★ Excellent!!!

高校生。ひとつの恋が実った。それだけのこと。
けれどそれは本人たちの知らぬところで波紋を拡げ、周囲の気持ちを揺り動かし、各々にある行動を選択させる――
そんな複雑な思春期の心模様を、鮮やかに描いた物語です。

一万に満たない文字数で、五人の少年少女の背景までもしっかり見えてくる手腕がすごいです。切なさあり、笑いあり、不穏さあり。陰にも陽にも敏感に傾く年代のキャラたちにもリアルな説得力があります。

もっと続きが読みたい! と思わせる、引力のある作品。とても読みやすく、純粋に面白いです。ぜひぜひ、ご覧になってみてください!

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