無精髭の刑事、訳ありなJK、犬系新米刑事、やたら美形なロボットなど、キャラクター設定に強く惹かれました。辛い過去を持つ刑事の黒川と高校生の凛。しんどい思いをしたからこそ、お互いに支え合う素敵な関係が築けたんだなぁと思いました。

ジャンルが現代ドラマなので人間関係が中心となっていますが、AIなどのSF要素や後半にはバトルシーンもあり、とてもわくわくさせられます。また、労働人口不足やロボット、貧困など現代社会にも焦点を当てていて奥深い物語です。

個人的に推したいキャラは、新人刑事の木島と凛の友人の勇樹。二人とも素直で真面目な可愛いキャラクターでとても好感が持てます。癒されました。

余韻が残るラストも魅力的で、登場人物たちのその後に胸が躍ります。とっても面白かったです！

そう遠くない未来、人と見紛うヒューマノイドが実用化されるだろうな。そしたら確かに、こういう犯罪にも使われるだろうな。
そんなことをしみじみ考えさせられる舞台設定の中でも、やはりキラリと輝いているのは人間ドラマなのです。

つらい過去を持つ主人公の黒川刑事（じわじわと味わいとカッコよさが増す無精髭イケメン）が、同じく悲しい痛みを抱えた女子高生凜ちゃん（ほんとええ子の美少女女子高生）と出会ったことで、環境も心境も一気に動き出します。
優しい、再生の物語です。
けなげに頑張る柴犬みたいな後輩くんや、ちょっと苦労性？　の眼鏡イケメンくん、ほっこり優しい癒し系おじさまなどなど、魅力的なキャラがいっぱいで、みんな生き生きと活躍しています。謎のイケメン代表・リュシアンさんは、存在も行動も派手派手でした……。

タイトルに「前哨戦」とあるので、このキャラたちに再会できることを願って。続編をぜひぜひ！　期待しています♡

今や人類はロボットなしには生活が成り立たなくなっている。
人間と見分けがつかないヒューマノイドも
そのひとつになっていた―。はずだった。

しかし、ヒューマノイドによる自爆テロが起こる。

心に傷を負った刑事、黒川龍が
謎の女子高生、水野凛と出会い、闘いが始まる。

そして、
子犬のようなほっこり黒川の部下、木島（イケメン）
凛の友人、恭介（イケメン）
ヒューマノイド、リュシアン（金髪碧眼・イケメン）
キャラクターたちが花を添えます！

日本を舞台にした、近未来SF☆

ぜひご覧ください！

科学は加速する。
人間が体の一部を失っても
代わりに機能するモノが造られる時代になったのだ。
助かる人たちがいる一方で、時に科学は暴走する。
いや、人間が科学の使い方を誤ってしまう。

ヒューマノイドで自爆テロが起きた。
そこから始まる物語は
近未来に起きるかもしれない『現実の風』を運んできます。

人間は、科学とどう向き合っていけばよいのかを考えさせられる物語。

新しい滝野れおさんの世界をお楽しみください。