あなたが見た情景

作者 ななくさつゆり

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★★★ Excellent!!!

 オムニバス形式で進むお話は表題の通り、何気ない情景をゆったりとした時間の中、まるでコーヒーブレイクのようなタッチで描かれています。それだけではなく、心象風景も垣間見ることができて、中々、唸ってしまうような深いお話もありました。目を凝らさなければ見つからない、少しだけ心に引っ掛かる場所を見つけるのが上手なのだな、と作者様の印象を受けます。

 吸い込んだ息を吐きだすように。美しい言葉と視点、写真で言えばスナップのように切り取られた街並み、風景、心の片隅を紡いでいて、心に染みわたる詩は良いものだな、と読み進めてしまいました。

 

★★★ Excellent!!!

情景を写真を集めたものがアルバムであるならば、情景を文字で記し集めたものが『あなたが見た情景』なのでしょう。

写真が撮したいものと同時に見たくないものまで撮してしまうのと同じように、この『情景』にも彫り込まれた見たいもの、見たくないものが共に写し取られています。

そして、それだけではなく。
他の人では気が付かない「何か」に、シャーロック・ホームズは気がついている。そういった「何か」までが、人が無意識に見て忘れ去るものまでが、ここにはあります。

★★★ Excellent!!!

※:情景20まで読ませて頂いた時点です。

一話一話はとっても短いです。
多分このまま読み進めて行くと、あっと言う間に最新話に追い付いてしまうでしょう。

・・・でも、何だかそれでは勿体ないと思ってしまいました。

一話読む毎に余韻を楽しみたいなって・・・、そう思ってしまうような作品です。

お話自体は一話か、長くても数話で終わる短い短い物語なのですが、読み手の脳内に情景を想像させて、さらに読み手の相似記憶を引き出させるような、そんな力を持っているような不思議な作品群です。

ここからはあえてゆっくりと読み進めさせて頂く積もりです。

※:この作品はたくさんの人に読んで貰いたいです。

★★★ Excellent!!!

超短編なので、すぐ読める。
しかも、すいすいと読めてしまう。
さすがにちょっと体がなぁと思っても、ついつい、読み進んでしまう。

やめられないとまらない
かっぱえびせんをつまみながらビールを飲んでいるような、そんな感じで、どんどん、進んでしまう。

それでもたまには、無理せず、じっくりと、読んでみたい気もする。
そんな気持ちにさせてくれる超短編集です。

★★★ Excellent!!!

余った時間に見たら…とんでもない良作でした!


紡がれる言葉の数々はとても繊細で美しいです。

応援コメントでも書きましたが『朝、鏡の前に立つ男』は有名なマンインザミラーを彷彿とさせる良作でした。

すきまの時間で見れるので気になった方はぜひ見て頂きたいです!

★★★ Excellent!!!

「わ~、好いなあ」
「わ~、たまらない」
 と何回溜息をついたやら。
 特に、野良ピアノ弾きたちの
…いずれも皆、踊る風のようだった。(情景52 陽だまりとピアノ)
 世界一イカした描写です。
 何話まで続けるおつもりだろうか。
 わたしは、全て読ませていただきます。

★★★ Excellent!!!

電気は風車を回して作ります。風車は蒸気の勢いで回します。蒸気の勢いは物を燃やして作ります。しかし、物を燃やすことで生じた熱エネルギーに対し、最終的に生み出される電気エネルギーは比率としては少ないものです。これがエネルギー変換効率といわれるものです。
本作は作者が感じた情景を切り取り、それを文字にして紡いでいます。当然に情景本来が持つものは失われているはずですが、果たして本当にそうなのか、それは読んでお確かめください。

Good!

 日常のちょっとしたシーンを描いている、小説と言うには短く詩集を眺めているような気分になります。
 情景が浮かんでクスッとしたりほわっとした気分になったり、そんな穏やかな作品です。
 自分が書くのは文章多めのファンタジーなので方向性は違いますがこういう短い分で情景を上手く描ける作者様の描写力はすごく羨ましいです。

★★★ Excellent!!!

 ななくささんの情景描写は、ずっと読書をしてきた人だとわかる、巧みさがあると思います。
 ななくささんの好きな音、好きな形、好きな色、好きな詩、好きなリズム、好きな光、好きな光景、好きな自分、好きな他人、etc・・・
 それは、どんなもんで、そこにはどのような意味が込められているのでしょうか? ご自分がお持ちになっている、テーマは何でしょうか?
 そしてそこに、ななくささんは、どのような考えを持ち、どのような人にそれぞれの考えを表現してもらいたいですか?
 
 ななくささんは、きっと、そこから、あるストーリーをつむげる方だと思います。
 答えは、もしかしたら出ないのかもしれません。でも、論文ではないのですから、小説のだいご味はそのあたりにあるのではないでしょうか?
 ここに出会うのは、ななくささんの引き出しにある、ストーリーの素材たちのように、私には感じられます。
 勝手な思い込みでしたら、謝ります。   世吉より

★★★ Excellent!!!

語るのは最低限。でも、しっかり心にしみます。
行間にいろいろなものが隠れている気がして、読み手はそれを自分なりに解釈するようなスタイルでしようか。だから、読む人それぞれで、同じものを読んでも印象が変わるかもしれません。
オススメですので皆さんも読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

都会に住んでいるといろいろ大切なモノが日常の中に消えて行ってしまう。
少し歩みを止めて空を見上げる。
こんな事すら忘れてしまうこの生活。

そんな時にこの短い一節を読んで、世界の広さを思い出しました。

行ったことの無い、見たことの無い、様々な情景が、そこに描かれた心や想いを自分にトレースさせる。
そんな子供の頃に置いてきてしまった気持ちを思い出させてくれました。

ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

あえて記述を抑え、読み手がイメージ出来る余地を広げてくれるスタイルが秀逸。手抜きではなく、読み手側に考えさせるスタンスこそが持ち味。

描写そのものも美しく、様々なヒントを読み手に与えてくれる。作品が短いのではなく、これで十分足りるのだ。

ちょっと気分的に行き詰まったら、この作品をお勧めしたい。

★★★ Excellent!!!

待望の復活!!
皆さん!今の内にフォローしておいた方が良いですよ♪
思い出のアルバムをめくるような、そんな小説です。短い文章の中に、読み手の感情を揺さぶる技巧が詰まっています。
読んでいると懐かしい写真を眺めているような、そんな気持ちにさせてくれます。
詩的なのですが、直接的な形容詞は意外と少なく、それでも目の前にその光景がありありと浮かんでくるのは作者の表現力の豊かさ故と思います。
貴方の心のアルバムにステキな一枚を追加してみませんか?