第3話人間的成長

(、、、もっと、たべたい、もっとたべたい、たべる、たべる)

肉や、骨から栄養素を吸収ーーどくん、どくん

一方藻の花というと、食べ終わりーーお皿を洗っている

さて、帰りますか

「じゃ、ごっそ~さん、じゃあねおいしかったよ」「おう」


帰り道に、静かな住宅街に似合わない人を見る

いや、なんというかうらぶれたこの街に似合わない

「あらあら大変ね~」

という、イギリス英語のなまりの日本語が聞こえてくる

そして、ハーフだろうか、っていうかハーフだわ、アングロサクソン系のわかりやすいハーフである


イギリスなまりの言葉をしゃべっているのは、母親のほうで娘は日本語

ーーただ、イントネーション的に「東京」か、

どことなく、九州のそれとは違う感じである

「そうか、今日の夜は、六月灯ろっがっとうだったな」


言葉の中に、祭りという単語をひろい、そうつぶやくーーまぁ二度とかかわることはないだろう、この時はそう思っていた


六月灯とは、神社でやる祭りのことでーー「7月」にある


ーー今日は、仕事は休みである、とにかく祭りを楽しもうと会場にきたはいいが

「あ、しおちゃん」

「あ、しお」

男女のカップルに絡まれるーー長なじみの二人組だ

「久しぶり、高校違ったから会えなくてさ、何してた」「まぁいろいろと」

「そういや、塩ーーお前のこと、向島さんが探してたぞ」

知らない人だ

「え、向島さん、誰それ」

「え知らないの、お前ーあの有名なーー」

言葉が途切れるーーそこにいたのは、あのいぎりすなまりのお母さんだった

「あなたが、ミスターシヲなのですね」

優雅にお辞儀をされても、どうしたらいいのかわからない、とりあえず会釈を返す

「私、いえ、私の娘たちがーーあなたたちとともに、お仕事をすることになりましたドウカヨろしくお願いします」

「え、しおちゃん、ど、どういう関係」「お前馬鹿なの、仕事」

「うるさいな、仕事って何回も」

後ろがうるさいが、それは放っておくことにする、それよりも「え、いまなんていいました」

「確かもう一人いたはずなのですが」

と聞く耳を持たない、まぁ別にいいのだけれど

「もうひとりをしりませんか?」

「いやしらないです、すいません」


っというか、あいつ家から出てきてないんじゃ、あとから行くとかいってたし

電話でと思ったが行ってない


その時、何か黒いものを見る、--悪い気はしないただ

浴衣の中に、何か透明で、


ーーなにか、そう感じた

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