第8話血と一族

藻の花は、とある一族の生まれというか、養子だ


「養子」--その一族は、というか、その一族の当主は、代々

養子のみで形成される


赤子ならベストで、いくらうえでも9つくらい


その家には、奇妙なしきたりがある


封じられた「和室」がある


もちろん、封じられたということは、封印された何かがある、ということで


相棒は、舞うーーそれを慰めるために


ーーそれを慰めるのは相棒、今は一人しかいない

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その西洋風の屋敷には、困った伝承がある

開けてはいけない「金庫」がある


通称「開かずの金庫」だったり、「死神の金庫」

だったりする

血まみれのお札が入っているという噂セ、ここを開けるもの「悪魔」の祟りを受けるだろうとある


「--なんで、だろうな」

開けるなと言われると開けたくなるじゃん

だから、妹のほうはここを開けるのが目的なのだ

何十二も、南京錠がかけられ、しまいには、それ自体が適切な手順じゃないと

空かない「仕掛け箱」


その南京錠の入った、仕掛け箱を拝むだけでも、みっつのせきりゅてぃを抜け

、4つの赤外線センサーを抜け「何十二もかけられた「電子ロック」を抜けないと無理だが


そのうちの一つだけでも、こんなんだーーいくら、体力自慢

運動自慢の自分でも、それは不可能

「ちぇ」


開けたいなーー何の理由もなく開けたいな

ーー開けたら、、おしゃれな服を買おう

買って、それからおいしいピザを食べようそして


ーー会社を乗っ取ろう


そのためには、もっともっと強くなる必要がある

だから「殺す」

だから「しとめる」--せんとうほんのう


ーー血まみれの金貨をとるために、不可能を可能にするために、強くなる

「絶対、、、、手に入れる」


握ったこぶしは開かれることなく、閉じている

この時、第二の絶望ーーいや、物語はようやくい始まったのだ

ようやく

役者はそろった




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