if梅渋奇譚ーー令
暇の三
第1話18歳ーーー「祟り」
がりがりがりがりがりがりがり
ーーーー栄養をかじられているわけですよ、
「俺、もう、だめだぁ」
相方の藻の花(両性類)が、ぶっ倒れている
「働きたくねぇ、、、、なんでこの世に仕事があるんだーーー」
「働け」
とりあえず、相方を担いで夜の街へ出る
ーー人間が「残骸」と呼ばれる状態になる、遺伝子的な病気がある
残骸を一言で、言うなら
自分の欲求を満たす行動しかできなくなった怪物だろう
「残骸」には、個別の欲求と、それを満たすための「能力」が存在する
ーーただし、残骸は基本洞窟の中から出てこれない、なぜなら「夜の月」
それを異常に嫌い、たとえ雲が覆ってようと、月が出ている夜に洞窟を離れられない
そして、それ以上に、あの洞窟の内部が異世界だからということがいえる
「お疲れ様です」
警察や、見回りのob達、断ち切り禁止テープを前に「通行証」を見せ、とおる
「---さぁ、仕事の時間だ」
残骸どもは、洞窟内部から出てこれなくても、その念は人を襲い
一般人を恐怖に陥れる
だからーー「捕獲」する必要がある
なぜなら、残骸どもは「生きている人間だから」
子供の姿をしたものが、3人
ーー残骸は、普通の人間と比べると強く多少の無茶では体に傷がつかない
ということを知っていても警戒するにこしたことはない
ただし
一気にベロが伸びてくる、よける
「おいしそう、おいしそう食べたい、ね、食べていいよね」
死ぬな殺すなだけは守りながらだけどな
「いいだろう、やってみろよ」
残骸をデータ化して捕まえるための器具を出す、形は少し一昔前の携帯に似てる
ベロが伸びてくるーー「解析完了、「食欲」それを満たすためのベロです」
とりあえず、檻を出すーー捕まえられない、携帯を銃に返る
だんだんだん
3人に対して放たれた球が、空中で分解して網になる
「よし、3体ゲット」
だが、それでもしたがくる
「おわ」
相棒は、体内に「残骸」を入れている、それも3体ーー3体とも、「宿主」である
相方への「栄養要求」が結構高い
ただし、その代わりーー彼らが「巣」をつくり、相方の体に深く深く根を下ろすと同時に、相棒のほうも「--残骸」としての「能力」を手にすることになる
ーー相棒は呪われている、いや、たたられていたといっていい
ーー18年前の、「未解決事件」ゆういつのいきのこりにして、それがゆえに
「祟り」を鎮める責任を一手に背負わされた人は、
ーーーその体が、黒くすみのように染まっていった
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