かなうなら、千の夜を君と。

世界は天蓋に覆われていて、月はそこに開いた穴。謎めいた女は、断崖の上で男に語る。夜の邂逅は彼に力を与え、話の続きを望むが……。

きらめく星々のような死生観、静かにして熱狂を秘めた女の語りに引き込まれました。そして私も、彼らの夜が長からんことを祈ってしまいました。
星空に救いを、愛をみたくなる物語です。

その他のおすすめレビュー

夏野けい/笹原千波さんの他のおすすめレビュー110