生き場所と死に場所、それは遠いようで近くて。生きる場所を探す主人公と、死ぬ場所を探すヒロインの邂逅は、シャングリラへの紀行となって私たちのもとに届きます。手放しで素敵な掌編だと感じました。
アオト・アキトと申します。 ひたすら小説を執筆することで何とか呼吸できているラム換水式の物書きです。
お話を読んで泣いてしまいました。これから明るい星を見るたびに、「そういえばこんな美しい物語を読んだことがあったなぁ」と頭の片隅で思い出してしまいそうです。その度に私の心の中が、ほっとあたたまるんだと…続きを読む
ただただ、美しいお話でした。生きる場所を探す男と、死ぬ場所を探す女。彼女は、どこから自分の死ぬ場所はここだ、と思っていたのだろう。少しいじわるな顔で笑うのは、死に場所を探しているゆえだろうか。…続きを読む
真夜中の崖に二人立ち、満月の光を浴びる彼女は意地悪な笑みを浮かべてくっくっと笑いシャングリラへの憧れを嘯く。「もし行けるのなら、私はシャングリラに行きたいわ」それは生き場所を求める男と死に場…続きを読む
生き場所を求める〈僕〉と、死に場所を探す〈彼女〉。そんな二人が出逢い、見出だした結論とは――。何かの本で「名作とされる小説は必ず死か愛について書かれてる」なんて文章を読んだことがあるけど、本作では…続きを読む
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